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ガラス制作工程

古代ガラス技法 パート・ド・ベール

パート・ド・ヴェールとはフランス語でガラスの練り粉という意味で紀元前メソポタミア時代に起源を持つ古代技法です。型の中に細かく砕いたガラスの粉を入れ、型ごと焼成しこの型を砕き壊してガラスを取り出す非常に手間のかかる技法です。この技法によって生まれる私の作品は一般的なガラスの硬質で冷たいイメージとは異なり柔らかで優しい質感を持っています。

​粉ガラスを使用するゆえに必然的に生まれる無数の気泡が微かに透き通る光と柔らかで温もりのある質感を生み出すのです。

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粘土もしくはシリコンで制作した原型を使います

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石膏を流し入れるために型枠を用意します

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水で溶いた耐火石膏を気泡が入らないように慎重に流し入れます

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しっかりと固まるまで待ちます

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石膏が硬化したら原型を取り出します

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石膏型は作品の形状が複雑になるほど型取り作業は大変になっていきます

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形の細部や模様を彫っていきます

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乳鉢で色ガラスを細く砕きます。​ 砕く細かさによって焼成時に発生する気泡の大きさと量が変化し、仕上がりに影響するので作品に合わせて変えていきます。

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しっかりと乾燥した石膏型に砕いたガラスを詰めます

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電気炉で焼成し、そのまま数日間炉内で冷まします

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​しっかりと冷めたら電気炉から取り出し、石膏型を壊して中からガラス作品を取り出します。

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ガラスに付いた石膏を綺麗に落とします。この時、焼き上がりの状態がよくわかるので、いつもドキドキします。

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ダイヤモンドが付いた専用の機械で焼成時にでたバリ等を削り、磨き仕上げていきます。

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