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絵画制作工程
刷毛と歯ブラシを使ったスパッタリング技法
絵の具の細かな粒子を画面に飛ばし、その集積で絵を描いています。
「指先の感覚を大事にしたいからエアガンは使いたくない」そんな思いで色々試した結果、刷毛と歯ブラシが私の表現したい技法にピッタリの道具になりました。
まずは、大きな刷毛で薄く溶いた絵の具を画面に塗っていきます。全体に雰囲気が出たところで歯ブラシに移っていきます。指の先端で毛先についた絵の具の粒子を弾いていきます。
少しずつ色を変えながら色の粒の層を重ねていきます。沢山の粒子が重なり合い、ある程度の層ができてくると、絵の中に空気の流れのようなものが生まれてきます。
色の粒ひとつぶひとつぶが呼吸し光り輝きだし、ぴたりとひとつになります。数えきれないほどの色の粒たちが自分のいるべき場所で響き合い、ひとつの絵となるのです。
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